1 :トロピカルでフルーティな感じφ ★:2015/12/31(木) 21:09:35.67 ID:CAP_USER.net
2015年12月31日(木) 18時00分
インサイドをご覧の皆さま、こんばんは。ゲーム音楽好きライターのhideです。ゲーム音楽連載「hideのゲーム音楽伝道記」第23回目となる今回は、『ドクターマリオ』をご紹介します。
『ドクターマリオ』は、1990年7月27日に任天堂からファミリーコンピュータおよびゲームボーイで同時発売された落ち物アクションパズルゲームです。
その後もニンテンドーゲームキューブ、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドー3DS、Wii Uなど、多数の機種で移植やリメイク作品が発売されています。
本作はタイトル通り、お医者さんに扮したマリオが登場し、カプセルを使ってビンに詰まったウィルスたちを退治していくというゲームです。
プレイヤーはカプセルをうまく操作して、同じ色を4つ揃えてウイルスを消していくことになります。シンプルなルールながらも、一度始めるとなかなかやめられない、奥深い楽しさを持つ作品です。
◆2大名曲「FEVER」と「CHILL」
さて、そんな『ドクターマリオ』に欠かせない大きな魅力なのが音楽です。本作の作曲を担当したのは田中宏和氏。
『メトロイド』、『バルーンファイト』、『MOTHER』(鈴木慶一氏との共作)などのゲーム音楽や、「めざせポケモンマスター」など、アニメ版『ポケットモンスター』の多数の主題歌を手掛けたことで著名な方ですね。
本作では、ゲーム中に流れる音楽を「FEVER」と「CHILL」という2つの楽曲から選ぶことができます。「FEVER」は“発熱”や“高熱”という意味があり、軽快かつ楽しげなサウンドでゲームを盛り上げてくれます。
一方の「CHILL」は“悪寒”という意味があり、スローテンポで展開される妖しげな雰囲気を帯びたメロディがたまりません。
この2曲は雰囲気が大きく異なりますが、どちらもメロディアスで耳に残り、かつ『ドクターマリオ』の世界観に非常にマッチした名曲です。
どちらの楽曲も魅力的ですが、どちらかといえば個人的には「CHILL」が好きですね。ゆっくり落ちついたテンポで奏でられる不思議なメロディと、
妖しくうねるような音色が、「ビンの中にはびこるウイルスたち」、そして「カプセルを使い、焦らずに少しずつウイルスを退治していく」というこのゲームの雰囲気に見事にマッチしているように思います。
『ドクターマリオ』はゲームそのものの面白さはもちろんのこと、音楽の完成度がすさまじく高いです。田中氏が紡いだ音楽の力で、ゲームの中毒性をより高めてくれているように思いますね。
先日Twitterで、『ドクターマリオ』で好きな楽曲のアンケートを取ってみたのですが(ご回答いただいた皆さんありがとうございました!)、「FEVER」と「CHILL」で票がほぼ半々に分かれました。
「FEVER」のほうが人気があるのかなと思っていたのですが、意外と「CHILL」派の方も多かったので嬉しかったです。
この2曲はCDやレコードにたとえると、「FEVER」がA面、「CHILL」がB面といった趣がありますね。表と裏の関係というか。
実際に「CHILL」は、任天堂の“B面音楽”を特集したサントラ、『ニンテンドーサウンドセレクション VOL.3 ルイージ(B-SIDE MUSIC)』に収録されたこともありますし(笑)。
(C)1990 Nintendo
ドクターマリオ プレイ映像
https://youtu.be/KNa52U8nyUE
http://www.inside-games.jp/article/2015/12/31/94561.html?fromsp
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インサイドをご覧の皆さま、こんばんは。ゲーム音楽好きライターのhideです。ゲーム音楽連載「hideのゲーム音楽伝道記」第23回目となる今回は、『ドクターマリオ』をご紹介します。
『ドクターマリオ』は、1990年7月27日に任天堂からファミリーコンピュータおよびゲームボーイで同時発売された落ち物アクションパズルゲームです。
その後もニンテンドーゲームキューブ、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドー3DS、Wii Uなど、多数の機種で移植やリメイク作品が発売されています。
本作はタイトル通り、お医者さんに扮したマリオが登場し、カプセルを使ってビンに詰まったウィルスたちを退治していくというゲームです。
プレイヤーはカプセルをうまく操作して、同じ色を4つ揃えてウイルスを消していくことになります。シンプルなルールながらも、一度始めるとなかなかやめられない、奥深い楽しさを持つ作品です。
◆2大名曲「FEVER」と「CHILL」
さて、そんな『ドクターマリオ』に欠かせない大きな魅力なのが音楽です。本作の作曲を担当したのは田中宏和氏。
『メトロイド』、『バルーンファイト』、『MOTHER』(鈴木慶一氏との共作)などのゲーム音楽や、「めざせポケモンマスター」など、アニメ版『ポケットモンスター』の多数の主題歌を手掛けたことで著名な方ですね。
本作では、ゲーム中に流れる音楽を「FEVER」と「CHILL」という2つの楽曲から選ぶことができます。「FEVER」は“発熱”や“高熱”という意味があり、軽快かつ楽しげなサウンドでゲームを盛り上げてくれます。
一方の「CHILL」は“悪寒”という意味があり、スローテンポで展開される妖しげな雰囲気を帯びたメロディがたまりません。
この2曲は雰囲気が大きく異なりますが、どちらもメロディアスで耳に残り、かつ『ドクターマリオ』の世界観に非常にマッチした名曲です。
どちらの楽曲も魅力的ですが、どちらかといえば個人的には「CHILL」が好きですね。ゆっくり落ちついたテンポで奏でられる不思議なメロディと、
妖しくうねるような音色が、「ビンの中にはびこるウイルスたち」、そして「カプセルを使い、焦らずに少しずつウイルスを退治していく」というこのゲームの雰囲気に見事にマッチしているように思います。
『ドクターマリオ』はゲームそのものの面白さはもちろんのこと、音楽の完成度がすさまじく高いです。田中氏が紡いだ音楽の力で、ゲームの中毒性をより高めてくれているように思いますね。
先日Twitterで、『ドクターマリオ』で好きな楽曲のアンケートを取ってみたのですが(ご回答いただいた皆さんありがとうございました!)、「FEVER」と「CHILL」で票がほぼ半々に分かれました。
「FEVER」のほうが人気があるのかなと思っていたのですが、意外と「CHILL」派の方も多かったので嬉しかったです。
この2曲はCDやレコードにたとえると、「FEVER」がA面、「CHILL」がB面といった趣がありますね。表と裏の関係というか。
実際に「CHILL」は、任天堂の“B面音楽”を特集したサントラ、『ニンテンドーサウンドセレクション VOL.3 ルイージ(B-SIDE MUSIC)』に収録されたこともありますし(笑)。
(C)1990 Nintendo
ドクターマリオ プレイ映像
https://youtu.be/KNa52U8nyUE
http://www.inside-games.jp/article/2015/12/31/94561.html?fromsp