1 :鴉 ★:2015/07/31(金) 07:33:10.94 ID:???.net
これで4四半期連続、前年同期を下回った。ガンホー・オンライン・エンターテイメントが7月29日に発表した2015年1〜6月期決算は、売上高は前年同期比12.7%減の823億円、営業利益は同22.9%減の414億円となったのだ。
減退の要因は、売り上げのおよそ9割を占めるスマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の課金率の低下にほかならない。
大きく落ち込んだ6月を底にして、若干上向く見通しながらも、7月の月次売上高は110億円(前年同期比24.1%減)の見通しに沈んだままだ。
リリースから4年を迎えたパズドラの人気もピークを過ぎ、下降局面に入っているように見える。しかし決算説明会で森下一喜社長は、「最重要視しているアクティブユーザーは、高水準で推移している」と強調した。
確かに月1回以上、ゲームにログインする利用者は業績ほど大きく落ち込んでいない。
大幅な減収減益の背景にあるのは、「新たなアップデートを開発中のため、4〜7月はすることがなくて(ユーザーの)息が詰まっている」(森下社長)ことだ。
■ アップデートにCM、次々とテコ入れ
回復に向けて進めているのが、下期に実施する複数回のアップデートだ。新機能や新モンスターを追加して購買意欲をくすぐるほか、2人で協力しながら遊べるマルチプレイ機能を導入して活性化を狙う。
アップデートは夏休みシーズンから年末年始にかけて順次行う予定で、これに伴いテレビCMをはじめとする広告宣伝費も投じる方針だ。休眠ユーザーの掘り起こしも進め、利用者を維持する狙いがある。
このほか新作スマホゲームの投入も控え、既存ゲームの「ディバインゲート」はアニメ化が決定するなど話題には事欠かない。
国内にとどまらず、北米市場でもテコ入れする。5月時点のダウンロード数は700万回で伸び悩んでいたが、年末商戦のタイミングでテレビCMなどを投入。
ニンテンドー3DS向けの「パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズエディション(パズマリ)」の国際大会も開催する予定だ。
パズマリは今年4月の発売以来、国内の販売本数は29万本で目標未達となっている。欧米市場でも当初計画からは若干下振れで推移しているが、「息長く売って育てるので悲観視していない」(森下社長)。
■ おカネをつぎ込んだゲームからは離れられない
ゲームビジネスに浮き沈みはつきもの。しかも国内のスマホゲーム市場は飽和する一方で、各社が複数本の新作ゲームを相次いで投入するなど競争は激化の一途をたどっている。
しかし森下社長は「既存ゲームにはユーザーの資産があるため、新作ゲームはライバルにならない」と強気だ。
国内で3700万回のダウンロードを記録したパズドラの場合、多くのユーザーが課金している。数年にわたりおカネを費やして遊んだゲームから、簡単にユーザーは離れられず、継続的に遊ぶようになるという。
確かにスマホゲームの売上高ランキング上位には、リリースから1年以上が過ぎたゲームがずらりと並ぶ。
ガンホーと同日に決算発表したコロプラの馬場功淳社長も「新作はヒットする難易度が高い一方で、既存ゲームが光り輝いてきている」とコメントし、
昨年7月にリリースしたスマホゲーム「白猫プロジェクト」の再ブームという珍しい現象が起きていることを明かした。
だがブームには必ず終わりがくる。パズドラはアップデートを繰り返すことで緩やかな減少幅にとどめながら高水準を維持できるのか、
それともユーザー離れが加速して漸減傾向が続くのか。
既存のヒットタイトルが稼ぐうちに、次の収益柱となるゲームを出さなければ、減収減益に歯止めをかけることは難しい。ガンホーは難しい局面を迎えている。
(撮影:尾形文繁)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150731-00078874-toyo-bus_all
続きを読む
減退の要因は、売り上げのおよそ9割を占めるスマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の課金率の低下にほかならない。
大きく落ち込んだ6月を底にして、若干上向く見通しながらも、7月の月次売上高は110億円(前年同期比24.1%減)の見通しに沈んだままだ。
リリースから4年を迎えたパズドラの人気もピークを過ぎ、下降局面に入っているように見える。しかし決算説明会で森下一喜社長は、「最重要視しているアクティブユーザーは、高水準で推移している」と強調した。
確かに月1回以上、ゲームにログインする利用者は業績ほど大きく落ち込んでいない。
大幅な減収減益の背景にあるのは、「新たなアップデートを開発中のため、4〜7月はすることがなくて(ユーザーの)息が詰まっている」(森下社長)ことだ。
■ アップデートにCM、次々とテコ入れ
回復に向けて進めているのが、下期に実施する複数回のアップデートだ。新機能や新モンスターを追加して購買意欲をくすぐるほか、2人で協力しながら遊べるマルチプレイ機能を導入して活性化を狙う。
アップデートは夏休みシーズンから年末年始にかけて順次行う予定で、これに伴いテレビCMをはじめとする広告宣伝費も投じる方針だ。休眠ユーザーの掘り起こしも進め、利用者を維持する狙いがある。
このほか新作スマホゲームの投入も控え、既存ゲームの「ディバインゲート」はアニメ化が決定するなど話題には事欠かない。
国内にとどまらず、北米市場でもテコ入れする。5月時点のダウンロード数は700万回で伸び悩んでいたが、年末商戦のタイミングでテレビCMなどを投入。
ニンテンドー3DS向けの「パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズエディション(パズマリ)」の国際大会も開催する予定だ。
パズマリは今年4月の発売以来、国内の販売本数は29万本で目標未達となっている。欧米市場でも当初計画からは若干下振れで推移しているが、「息長く売って育てるので悲観視していない」(森下社長)。
■ おカネをつぎ込んだゲームからは離れられない
ゲームビジネスに浮き沈みはつきもの。しかも国内のスマホゲーム市場は飽和する一方で、各社が複数本の新作ゲームを相次いで投入するなど競争は激化の一途をたどっている。
しかし森下社長は「既存ゲームにはユーザーの資産があるため、新作ゲームはライバルにならない」と強気だ。
国内で3700万回のダウンロードを記録したパズドラの場合、多くのユーザーが課金している。数年にわたりおカネを費やして遊んだゲームから、簡単にユーザーは離れられず、継続的に遊ぶようになるという。
確かにスマホゲームの売上高ランキング上位には、リリースから1年以上が過ぎたゲームがずらりと並ぶ。
ガンホーと同日に決算発表したコロプラの馬場功淳社長も「新作はヒットする難易度が高い一方で、既存ゲームが光り輝いてきている」とコメントし、
昨年7月にリリースしたスマホゲーム「白猫プロジェクト」の再ブームという珍しい現象が起きていることを明かした。
だがブームには必ず終わりがくる。パズドラはアップデートを繰り返すことで緩やかな減少幅にとどめながら高水準を維持できるのか、
それともユーザー離れが加速して漸減傾向が続くのか。
既存のヒットタイトルが稼ぐうちに、次の収益柱となるゲームを出さなければ、減収減益に歯止めをかけることは難しい。ガンホーは難しい局面を迎えている。
(撮影:尾形文繁)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150731-00078874-toyo-bus_all