1 :オムコシ ★:2014/09/30(火) 13:40:04.42 ID:???.net
2014年9月29日(月) 18時00分
9月25日に発売したスパイク・チュンソフトのPS Vitaタイトル『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』
(以下、絶対絶望少女)のレビューをお届けします。
まず最初に、『絶対絶望少女』はプレイヤーによって大きく評価が分かれるゲームです。
筆者の立ち位置としては、『1』『2』をPSPでプレイしてアニメも観賞済みですが、“とびきり好き”というわけではなく、数ある好きなタイトルのうちの一つというレベル。
そんな筆者が評価するに、「ダンガンロンパ」としては間違いなく面白いのですが、ゲームとしての面白さは……それほど感じませんでした。
◆ダンガンロンパとしての『絶対絶望少女』
『絶対絶望少女』は、“ダンガンロンパ Another Episode”と付いてはいるものの、『ダンガンロンパ』シリーズの最新作として申し分ない1本です。
過去作では学園が舞台でしたが、それが街、いや世界にまで拡大。
より壮大なスケールで絶望が描かれ、「モノクマ」を3D空間に解き放ってしまった恐怖感も味わえます。
そして今回描かれる子どもの狂気は、題材として非常にマッチしており、ストーリー後半で描かれる大人の狂気を引き立てる要素にもなっています。
大人と子供、この異なる狂気とそれを裏で管理する存在、それに立ち向かう主人公たち。
それら全てを「絶望」というテーマでまとめている為、面白くないはずがないのです。
より具体的に見ていくと、キャラクター一人ひとりの脚本や、こまると腐川の掛け合い、
所々に散りばめられたパロディーネタはどれも『ダンガンロンパ』らしさを感じました。
沢城みゆきさんが「ブヒブヒ」言う作品もそうありませんからね。
また、お仕置きシーンでお馴染みの2.5Dムービパートや、アニメの監督も務めた岸誠二氏のアニメパート、
そして3Dムービーパートや会話パートなど、各シーンに適した演出を使い分けていたのも好印象です。
◆ゲームとしての『絶対絶望少女』
ただし、肝心のTPSパートに面白さは感じられませんでした。
言弾を切り替える・撃つ・構える・狙うという一連の行動は味気なく、シューターやアクションゲームというよりも、プレイ感覚はパズルゲーム。
難易度も複数用意されていますが、変わるのはパズルを強引に解く方法の度合いです。
またTPSパートとそれ以外のパートがリンクしておらず、テンポの悪さも感じました。
その結果、TPSパートは魅力的なストーリーを見るための作業となり、
筆者に「『絶対絶望少女』はゲームじゃなくても面白かっただろう」という結論を出させました。
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
これらが“評価が分かれる”理由です。
『絶対絶望少女』を「ダンガンロンパ」として見るか、ゲームとして見るか。貴方はどちらとして見ますか?
《栗本 浩大》
http://www.inside-games.jp/article/2014/09/29/81058.html
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9月25日に発売したスパイク・チュンソフトのPS Vitaタイトル『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』
(以下、絶対絶望少女)のレビューをお届けします。
まず最初に、『絶対絶望少女』はプレイヤーによって大きく評価が分かれるゲームです。
筆者の立ち位置としては、『1』『2』をPSPでプレイしてアニメも観賞済みですが、“とびきり好き”というわけではなく、数ある好きなタイトルのうちの一つというレベル。
そんな筆者が評価するに、「ダンガンロンパ」としては間違いなく面白いのですが、ゲームとしての面白さは……それほど感じませんでした。
◆ダンガンロンパとしての『絶対絶望少女』
『絶対絶望少女』は、“ダンガンロンパ Another Episode”と付いてはいるものの、『ダンガンロンパ』シリーズの最新作として申し分ない1本です。
過去作では学園が舞台でしたが、それが街、いや世界にまで拡大。
より壮大なスケールで絶望が描かれ、「モノクマ」を3D空間に解き放ってしまった恐怖感も味わえます。
そして今回描かれる子どもの狂気は、題材として非常にマッチしており、ストーリー後半で描かれる大人の狂気を引き立てる要素にもなっています。
大人と子供、この異なる狂気とそれを裏で管理する存在、それに立ち向かう主人公たち。
それら全てを「絶望」というテーマでまとめている為、面白くないはずがないのです。
より具体的に見ていくと、キャラクター一人ひとりの脚本や、こまると腐川の掛け合い、
所々に散りばめられたパロディーネタはどれも『ダンガンロンパ』らしさを感じました。
沢城みゆきさんが「ブヒブヒ」言う作品もそうありませんからね。
また、お仕置きシーンでお馴染みの2.5Dムービパートや、アニメの監督も務めた岸誠二氏のアニメパート、
そして3Dムービーパートや会話パートなど、各シーンに適した演出を使い分けていたのも好印象です。
◆ゲームとしての『絶対絶望少女』
ただし、肝心のTPSパートに面白さは感じられませんでした。
言弾を切り替える・撃つ・構える・狙うという一連の行動は味気なく、シューターやアクションゲームというよりも、プレイ感覚はパズルゲーム。
難易度も複数用意されていますが、変わるのはパズルを強引に解く方法の度合いです。
またTPSパートとそれ以外のパートがリンクしておらず、テンポの悪さも感じました。
その結果、TPSパートは魅力的なストーリーを見るための作業となり、
筆者に「『絶対絶望少女』はゲームじゃなくても面白かっただろう」という結論を出させました。
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
これらが“評価が分かれる”理由です。
『絶対絶望少女』を「ダンガンロンパ」として見るか、ゲームとして見るか。貴方はどちらとして見ますか?
《栗本 浩大》
http://www.inside-games.jp/article/2014/09/29/81058.html